ロボット手術
ウインターセミナーまで,まだ時間がありますが,今月はちょっと講演とか発表が多いので,準備を始めています.今日は,心肺総合外科(ワープロ変換で”心配”になると,ちょっと怖い)から,ロボット手術のDVDとかいろいろ借りてきて見ていました.まず,ロボットの利点ですが,
- 立体視ができること.
- カメラの角度が変えられるので,直接見えないところでも見えるようになること.
- アームおよび鉗子の先端の自由度が高く,直線的な内視鏡鉗子では届かないところにも入っていくこと.
- カメラおよび鉗子に手ぶれ防止機構が装備されていること.
- 本当に鉗子が手のように動くこと.
- ものをつかんだ感覚が伝わること.
- 操縦者(術者)と稼働部が離れていてもよいこと(金沢にいて能登半島の患者の手術もできる,この計画の元に金沢大学には僻地医療の寄付講座がある).
- 患者の体表の傷は少なく,術後痛も軽減されること
などが,あげられる.逆に欠点としては,
- 高価であること.
- 機械だから壊れること.
- 緊急時には,スクランブル手術の準備ができていること.
- 技術習得まで,相当の時間を要すること.
- 機械が大きくて,じゃまなこと.
他にもいろいろあるだろう.このda Vinciを使った手術はライセンス制で,節目節目にアメリカに行き,ライセンスを取得して次の段階の手術に進むという契約だそうだ(まずは,内胸動脈の剥離が10例).腹腔鏡下胆嚢摘出術が始まったときには,”あんな危ない手術”とか”時間の無駄だ”とか,いろんな批判があったが,現在では,回復の胆嚢摘出は癒着が予想される場合などに限っている.ロボット手術は,ランニングコストも含めて高価だが内視鏡手術の進化版としてみると,内視鏡の弱点が多く克服されていて,価格の問題さえなければ,いずれ現在の内視鏡手術はこのロボット手術に移行するだろう.
Posted by Tsubokawa |
Comments (0)