AP通信—中途半端日記—

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第7回金沢疼痛緩和研究会

April 12th, 2009

昨日は,桜満開の兼六園横のホテルで第7回金沢疼痛緩和研究会がおこなわれた.島根大学の斉藤洋司教授がオピオイドの相互作用(オピオイド同士,あるいはオピオイドと鎮痛補助薬)に関する講演をしてくださった.島根大学では以前からこの分野の研究を精力的におこなっておられ,その豊富なデータからのお話だ.

緩和領域でも,モルヒネの耐性形成,痛み感受性の変化は以前から大きな問題となっていたが,手術麻酔中心の麻酔科医にとってもレミフェンタニル投与後におきるhyperalgesiaは,直面する問題となってきている.ぼちぼち,”レミフェンタニルの麻酔の後に,以前より痛がる人が多い”ような印象を持つ麻酔科医は多いはずだ.ケタミンや笑気の併用,抗うつ薬やgabapentinの併用など様々な方法が試みられているが,早い解決が望まれる.

さて,講演の内容もわかりやすく面白かったのだが,聴衆を惹きつけるための様々な工夫に驚かされた.冒頭から,”麻酔科医は,人がすみやかに眠って,ぐっすりといい夢を見て,さった目が覚めるのを見るのは,好きです”という言葉から始まる.聴衆に対して,眠ってもいいんですよというメッセージだ.さらに続く.”眠ってしまってもよいように,まず結論からお話しします”といって,結論のスライドが提示される.そして”さあ,結論を見たのだから,もう心置きなく眠ってください”と,続いていく.

逆手にとるというんだろうか,ここまでされちゃ眠れませんよね.随所にジョークが入り,30分を過ぎてとっておきのネタの披露(30分以上話を続けないというのは,講演の鉄則の一つ).残念ながら,ウケがあまりよくなかったが,ここも斉藤先生のお人柄がでていて僕にはすごく面白かった.斉藤先生が他の講演でもこのネタを使えるように,内容についてはここでは書かない.

現在”緩和”には,たくさんの人の目が向いている.今回の研究会も麻酔科医はもちろん,各病院の緩和ケア担当医(外科や内科医),精神科医,看護師,薬剤師と様々な医療関係者があつまり,講演後も質問がたくさん出ていた.麻酔科医だけが集まる小さな研究会とは違った熱気に包まれていて,好ましい会だった.斉藤先生,勉強になりました.ありがとうございました.

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